若い人へのコーチング(2) 「コーチングとアイデアソン」
最近、アイデアソンというのがはやっています。たとえば、TOYOTAさんがやられているように。
「TOYOTA HackCars Days 2014 in Tokyo」では、クルマに関するアプリを開発した。デザイナーやプログラマー、企画など様々なスキルを持った人材が集まり、中には父親と一緒に参加した小学5年生の女の子もいたそうです。企業の中で各人が役割分担をすると、どうしても他部署や他人のすることに対して物申せないという遠慮が出て、それが結果として仕事の質を落としているかもしれないことに改めて気付かされるそうです。インテルの場合でも、新しい発想には、経験のないひとの考えが大切だということがわかりました。
コーチングする場合も、コーチがクライアントよりもすぐれていなければいけないと考える人がいます。かならずしもそうではありません。実際は、コーチの知見よりも、クライアントがどれほど、自分の内省力に第3者の見方を利用できるかがカギです。私の、ケースでも優秀な人ほど、改善する時間と、コーチングする時間が反比例しています。コーチの力量よりも、自分の気づかない領域に対するクライアントの覚悟と柔軟性の方が大切なのです。