気づきのキャリア(72) 成功者は「失敗」しない。成功をつかむ人の “失敗の使い方”。


Study Hackerに寄稿しました。

人並み以上の努力はしているつもりなのに、なぜか失敗ばかり。入りたかった企業への入社試験に失敗したり、苦労して出した企画がボツになったり、毎日頑張って営業しているのに肝心なところでライバルに負けたり。うまくいかないことが多すぎて、仕事で一旗揚げる、なんて程遠い。そう感じているビジネスパーソンの方はいることでしょう。

ビジネスや歴史の世界のいわゆる「成功者」と自分とでは、いったい何が違うのか。彼らは失敗などとは無縁で、とんとん拍子に成功していったに違いない。そう考える人もいるかもしれません。

ここに3人の成功者を紹介しましょう。エイブラハム・リンカーン、ジャック・マー(Alibaba CEO)、スティーブ・ジョブズ。

この3人の共通点はわかりますか? それは、普通の人なら1回でめげてしまう、途方も無い失敗の連続を経験したにもかかわらず、決してあきらめず最後には目標や事業をやり遂げていることです。

こちらはマーの言葉。

「たくさんの失敗をしてきたが、あきらめるという最大の失敗はしなかった」

(引用元:事業構想PROJECT DESIGN ONLINE|World Project Design Alibaba創業者、ジャック・マー「あきらめることが、最大の失敗」)

では、3人がどのようにして失敗の連続から立ち上がったのか、私たちがそれから学べることは何か、見ていきましょう。

リンカーンの失敗

まずリンカーンから見ていきます。クリントン元大統領の選挙顧問を務めたジェームズ・カーヴィル氏は、リンカーンの失敗について次のように説明しています。

彼は小売店の店主としてビジネスで失敗しました。農場主としても失敗しました。議員にもなりましたが、やめました。恋人も失いました。神経症にも苦しみました。やっと議員になり、議長にもなりましたが、辞めました。彼は副大統領にもなりましたが、辞めました。上院議員にもなりましたが、再び辞めました。

(引用元:logmi|ビジネスに失敗し、鬱病にもなった–リンカーン元大統領の失敗だらけの人生から学ぶこと)

そして、52歳でアメリカ合衆国大統領となります。失敗するたびに七転び八起きですばやく起き上がり、失敗の原因を分析する知恵を神に求め、次の挑戦に臨んだということです。

リンカーンは次のような言葉を残しました。

「成功とは、情熱を失わずに失敗を重ねつづけることである」

(引用元:名言格言集|リンカーン語録)

一度や二度失敗したくらいで落ち込んでいては、成功は遠いのだということが分かります。

失敗を重ね続けていたリンカーンも、落選して落ち込んだ時は、よく行くレストランでお腹一杯になるまでおいしい料理を食べ、理髪店にいくことが、気分転換だったそうです。やはり、失敗のストレスをやっつけるものは食事と身なりなのですね。

マーの失敗

次は、中国の巨大企業Alibaba(アリババ)の創業者、ジャック・マーです。

マーは、中国杭州市の大学入試には3度落ち、就職活動では30社以上断られ、最初に立ち上げた翻訳会社では経理の女の子に売上をごまかされ、英語ができる政府外交員としてアメリカに派遣されたときには、交渉相手が詐欺集団であることがわかったために協力要請を拒否したことで軟禁されてしまいます。1999年にAlibabaを創業した当時は、中国人にとってインターネットははるか遠い存在で、創業してから3年は利益がゼロだったそうです。

このように挑戦と失敗を繰り返していたマーでしたが、この後Alibabaを世界最大のeコマース企業へと成長させ、2014年には米ニューヨーク証券取引所に時価総額2,300億ドル(約25兆円)で上場を果たしました。

マーは、自身の経営哲学を次のように語っています。

何もなく成功する経営者はほとんどいない。成功に繋がる過程の一部として失敗があるのだと思います。

(引用元:名言DB|ジャック・マーの名言|成功に繋がる過程の一部として失敗がある)

挑戦無くして成功はない。挑戦には失敗がつきものであり、それは成功への道のりのひとつに過ぎないのだ。そんなことを、マーの人生からは学ぶことができます。

ジョブズの失敗

最後は、アップルの共同設立者の一人、スティーブ・ジョブズです。

ジョブズ氏の失敗経歴は、次のようなものでした。リード大学をたった6ヶ月で退学。自分が創業したアップルを30歳の時クビになる。その後教育コンピュータの会社ネクストを起業するも、失敗しアップルに買収される。

ジョブズは、アップルを追放されたときのことを振り返り、次のように語っています。

公然たる大失敗だったので、このまま逃げ出してしまおうかとさえ思いました。しかし、ゆっくりと何か希望がわいてきたのです。自分が打ち込んできたことが、やはり大好きだったのです。アップルでのつらい出来事があっても、この一点だけは変わらなかった。会社を追われはしましたが、もう一度挑戦しようと思えるようになったのです。

そのときは気づきませんでしたが、アップルから追い出されたことは、人生でもっとも幸運な出来事だったのです。将来に対する確証は持てなくなりましたが、会社を発展させるという重圧は、もう一度挑戦者になるという身軽さにとってかわりました。アップルを離れたことで、私は人生でもっとも創造的な時期を迎えることができたのです。

(引用元:日本経済新聞|「ハングリーであれ。愚か者であれ」 ジョブズ氏スピーチ全訳)

これは、ジョブズが2005年にスタンフォード大学の卒業式で行った有名な演説の中での一節。失敗は、挑戦の機会になるのだということです。

またジョブズ氏は、同じ演説の中で、「点と点は、いつの日にか、つながる。未来は予想できないが、未来のために点をしっかり創り続けていくことが大切だ」ということも語っています。ここで言われている「点」は、たとえ失敗であっても、将来無駄になることはないのです。それを乗り越えた時に、必ず成功がやってくると言っています。

ここまで海外の成功者を見てきましたが、日本の有名な実業家である松下幸之助も、

世にいう失敗の多くは、成功するまでに諦めてしまうところに原因があるように思われる。最後の最後まで諦めてはいけない。

(引用元:名言DB|松下幸之助の名言・格言|失敗の大半は、成功するまでに諦めてしまうことが原因)

と語っています。3人と真理は共通していますね。

***

ちなみにマーは、好きな映画として『フォレスト・ガンプ/一期一会』を挙げています。何度失敗してもあきらめない主人公の姿は、マーと重なる部分が多いですね。失敗は成功のためのひとつの過程に過ぎない。それを心得ることが、成功者に近づくための第一歩だと言えそうです。

(参考)

週間アスキー|怪物企業の創業前夜 アリババCEOジャック・マーが経験した失敗・挫折・苦難とは

事業構想PROJECT DESIGN ONLINE|World Project Design Alibaba創業者、ジャック・マー「あきらめることが、最大の失敗」

U-NOTE|「花開いたのは50歳を過ぎてから…」- エイブラハム・リンカーンから学ぶ、挑戦し続けることの大切さ

竹内一正著(2010),『スティーブ・ジョブズ 失敗を勝利に変える底力』,PHPビジネス新書.

名言DB|松下幸之助の名言・格言|失敗の大半は、成功するまでに諦めてしまうことが原因

日本経済新聞|アリババ株、初値は92.70ドル 時価総額25兆円

名言格言集|リンカーン語録

名言DB|ジャック・マーの名言|成功に繋がる過程の一部として失敗がある

日本経済新聞|「ハングリーであれ。愚か者であれ」 ジョブズ氏スピーチ全訳

Wikipedia|エイブラハム・リンカーン

logmi|ビジネスに失敗し、鬱病にもなった–リンカーン元大統領の失敗だらけの人生から学ぶこと

ジョン・クゥアン著,吉田英里子訳(2010),『ホワイトハウスを祈りの家にした大統領リンカーン』,小牧者出版.

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